浮気・不倫調査ブログ

・聖夜の我慢比べ

聖夜と言えば、男女にとって一年の大きなイベントの一つ。

 

凍えそうな時間帯に外出カップルや家族が多い街中での調査は、我々調査員にとって地獄とも呼べるべき環境だろう。

 

防寒もしている、体中にホッカイロ、缶コーヒーで暖をとるなどの努力はするものの、「張り込み」という調査手段の中では、体の体温も

 

防寒に関係なく熱を奪われていくのだ。

 

「彼氏が浮気をしているかもしれない。」

 

と、証拠はないが、結婚前で不安だという依頼者の相談があり、行動調査、浮気調査となった。

 

クリスマスというイベント時期に依頼者と会おうとしない理由は何か?

 

もちろん仕事やプライベートの用事もあることは事実。ここは行動調査で分かる事実かもしれないが

 

依頼者の不安が的中してしまう聖夜になってしまっては我々調査員も心が痛いのは確かだ。

 

調査は、調査対象者の勤務先から開始で、退勤後の行動を狙う。

 

退勤時間を2時間経過後、急ぎ足で退勤する調査対象者。

 

勤務先の人間はほとんど退勤時間で出ており、出る人物が少ないためか、調査対象者の確認は容易に出来た。

 

比較的大きなシティホテルに入っていく調査対象者。

 

ホテル内の一角に立ち止まり、スマートフォンを打ち込む。

 

寒空ではなく、あたたかい室内にいてくれることは本当にありがたいが、どこから待ち人が現れるのか気が抜けない。

 

数分後、現れた20代女性は調査対象者に抱き着く。関係者は同女性である。

 

同ホテル内にあるレストランに入る調査対象者と同女性は、2時間程飲食を共にする。

 

飲食を済ませた調査対象者たちは、依頼者の心配を他所にラブホテルへと入っていった。

 

我々の仕事は退店する対象者達を証拠に収め、不倫女性の所在先までを出すまでだが、今日は聖夜!

 

つまりは、真冬である。

 

車輛を配置できない立地条件だった当ラブホテルは寒空の体温を奪われる中延々と気を張っていなければならないのだ。

 

もちろん一か所だけではない出入口を確認するためには、調査に参加している調査員全員で各出

 

入口を抑えるしかない。

 

どこから出てくるのか分からないこの状況は、調査員同士の我慢比べだろう。

 

依頼者の為にと我慢を続けた結果、調査対象者の不倫を証拠として納めることが出来た。

 

真冬の我慢比べは調査員の恒例行事なのかもしれない。


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