浮気・不倫調査ブログ
・矛盾-3
駅構内へと入る調査対象者。
オフィスビルと繁華街等の商業施設も散在する場所であるため、退勤時間をすぎているとしてもかなりの混雑である。
雑踏の中では探す行動が仮にあったとしても、認識するには都合が悪い場所だろうと、調査員1名が調査対象者の行動を確認出来る位置で監視する。
依頼者様宅とは異なる方向行きの電車に乗車する調査対象者は、スマートフォンに目を落とし、イヤフォンを付け周囲の音をシャットダウンし始めた。
車輛内ではなく、ドア側を向いている以上、ここでの警戒行動はないだろうと
ガラスの反射に気をつけつつ、情報の収集に努める。
調査対象者のスマートフォンには、女性名宛のメール画面に、「今日は大丈夫だった、何か要る?」と送られた文章が載っていた。
不安が確信へと向かう。
おそらくではあるが、他の調査会社が入っていたのだろうと調査員達は予測する。ほとんど確定はあるものの、調査会社ではないかもしれない可能性もある。
ここからは、追跡にかなり神経を使わなければいけないようだ。
とある駅で下車した調査対象者は、メール内容通り、近くのスーパーへと足を運び、食材や飲料を物色する。
目線は商品へと向かい、客層に向けた店内の配置通りに進み、意味もなく往来しない状況から、ここでも警戒はないのだろう。
すでに到着している車輛班は近くのマンションやアパートが集合する場所等の下見をざっと行う。
同店で買物をしている以上、女性宅は近いでしょうし、籠に入っているものそれほど量的には多くない。
食料品を購入した調査対象者は、あらかじめ車輛班が下見を行っていた建物が散在する路地へと足を進める。
やはり、予期していた通り、路地内では後方の確認、立ち止まり、陰に身を隠す等の行動をとる調査対象者ではあったが、
尾行は「後ろ」だけとはかぎりません。
その為に、数人の調査員が連携をとっているのです。
路地内を徘徊する調査対象者ですが、買物をしている以上、そこまで長くは継続しないでしょうと、
後ろを追わない調査員は、別の路地から回る調査員に先の路地で待機させます。