浮気・不倫調査ブログ
・バッティング-4
退店した調査対象者達は、距離をとって進行する。
調査対象者達を確認した調査員1名は、連携する調査員に状況を連絡するとともに、不安材料についても共有する。
我々調査員が待機していた場所に現れた調査対象者達は、軽く後方を気にするような素振りで
近くのコンビニエンスストアへと入っていく。
同コンビニに続いて入店する他会社の調査員1名。
調査対象者達の動向に警戒が観られるため、若干の時間をおいて、調査員1名を確認に向かわせる。
雑誌コーナーに並んで立つ調査対象者達の隣で会話を確認すると、続いて入店した他会社の調査員と
外で張り込みをしている調査員がずっとついてきている旨の会話をしているではないか。
どうやら、女性側は調査がバレてしまったようである。
追われているという印象がついてしまった以上、我々調査員も相応の体制で臨むしか無い。
他会社とはいえ、技術があまりにも未熟である。
退店した調査対象者達は、予想通り何も購入してはおらず、進行する先の細路地へと入って行った。
もちろん、その先は飲食店の裏口が連なる、いわば証拠となるには値しない場所である為、調査員1名を先の路地へと待機させる。
調査対象者達が入った路地を、少し間を置き入る他会社の調査員2名。
すると、「やめて下さい!」と張り上げた女性の声が路地から響く。
「バレたな」と確信する我々調査員。
先の路地に待機させていた調査員を逆方向から状況の確認為向かわせると、他会社調査員2名と調査対象者達が口論となっている。
当然のように現場へ駆けつけた警察官から聴取を受ける両名。
調査対象者については「久々の再開なのに後をつけられて怖い」と言い張る女性に話を合わせている様子。
他会社の調査員はたまたま通りかかっただけを通すことで、今回の件を処理しようとしている様子である。
警察官の対応から1時間後、穏便に済んだ空間は、もう追跡出来ない状況と追跡して来ない状況とで収まり、
他会社の調査員は姿を消した。さて、私達の調査はここからも続きます。