浮気・不倫調査ブログ
・調査員のヒトリゴト-5
研修は、調査を行うにあたっての基礎である張り込みをメインに学びました。
張り込み位置の重要性を特に説明して頂きました。
張り込み位置によって、調査が左右する事は多々あり、張り込み位置によっては、
調査対象者に警戒心を付けてしまう場合もあるし、調査対象者だけでなく、付近の住民の視線も大事なのです。
警察に通報されるパターンとしての多くが、付近住民からの苦情ですので、
調査対象者以外の視線も気を付けなければならないのです。
なにより、現場に入れば、調査対象者がいつ動き出すのか分からない事が大半ですから、
常に集中して見ていなければなりません。
張り込みする事に慣れた現在では、何も苦痛に感じる事はありませんが、
入社した当初は、張り込みするだけで、物凄く疲れました。研修があけると、先輩調査員と共に、現場に同行します。
調査時に於いて、張り込みと同等に大切なのが、尾行です。
しかし、尾行技術は、研修だけでは学べません。
又、先輩調査員の真似をしているだけでは上達しません。
尾行に対して必要なのは、自分なりの距離感であり、危険察知能力です。
徒歩尾行の際の距離感、車輛尾行の際の距離感をしっかり体に染み込ませるには、現場で実践するしかないのです。
初めての調査実習は、なかなかハードな内容の調査になりました。
浮気調査の中でも、濃い内容である、カーセックス現場でした。
調査対象者と浮気相手が、工事現場の横で車輛を駐車させます。
先輩調査員は、工事現場に身を隠し、調査対象者の車輛に近づきます。
時刻としては、夜中の2時前です。
辺りは真っ暗闇ですし、人通りは皆無の状況です。
先輩調査員は、同車内を撮影します。
赤外線カメラで、暗所での撮影も可能です。
しかし、ここで事件発生です。
先輩調査員が近づき過ぎた為、調査対象者に感づかれます。
私の前で、先輩調査員が調査対象者に追い掛け回されている様子は、今でも忘れられません。
幸いな事に、調査対象者は、探偵と考えずに、覗き趣味の変態に車内を覗かれたと思った為、
調査発覚とならずに済みました。
そうです。調査を行う上で、張り込みや尾行よりも一番大事な事は調査が発覚しないようにすることなのです