浮気・不倫調査ブログ
・調査員のヒトリゴト-32
『探偵さんですか…』
15年間、探偵事務所で過ごしていると、ごく稀に、勘が異様に鋭い対象者に出くわす時があります。
私の探偵生活で、対象者に声を掛けられたのは、2回あります。
これが多いのか少ないのかは判断できませんが、面と向かって探偵といったワードを言ってきたのは、1人だけです。
対象者からすれば、探偵に声を掛ける事は勇気がいるでしょうが、声を掛けられるこちらもかなりドキドキしています。
調査員の仲間に話を聞いても、調査が発覚したとしても探偵ですか?と声を掛けられる調査員はいません。
探偵と瞬時に判断出来る理由があるとすれば、探偵事務所と依頼人との契約書を見られたか、
もしくは探偵事務所と依頼人との電話やメールでのやり取りを見られた可能性があります。
または、調査員が撮影を行う際に、カメラを見られてしまうといったケースです。
(探偵としては論外ですが…)
しかし、勘の鋭い対象者は、そういった落ち度があるケースが無くても、察知してしまう方が稀に存在しています。
だからこそ、毎調査に調査員は細心の注意を払って、調査に挑まなくてはいけません。
浮気や不倫を行っている方を見てきて思うのが、接触するまでは警戒していても、接触後は警戒が多少緩くなる事が大半ですが、
接触しても警戒心が持続もしくは強くなるのは、既に調査が発覚している恐れがあります。
(対象者が調査されていると思う事と調査されているかもと思う事は似ているようで全然違います。
前者だとかなり難しくなりますが、後者だと対応も出来ますし、警戒をなくす事だって可能です。)
そういった超警戒案件でも、調査を行い、証拠を掴まなければいけません。
探偵としては、腕の見せ所になりますが、簡単ではありません。
対象者の行動の全てを見ようとすれば、失敗する可能性が高くなります。
対象者の動きの中で、どの動きを優先に見るかを決断しなければいけません。
警戒案件でも、しっかりと調査中に組み立てを行う事で、結果として証拠を掴むことが可能となりますが、
そういった組み立てを行えるようになるには、経験が必要です。
様々な案件を経験し、その体験が次の調査への糧になって行くのです。