浮気・不倫調査ブログ
本来の目的
探偵に依頼する相談者は多く、依頼内容も様々ですが、本来の目的を隠して
私達に依頼をしてくる相談者もいます。
今回は、相談者の妻が子供を連れて突然自宅を出て行ってしまったお話です。
当初、妻が浮気相手のところに行ってしまったから探してほしいという依頼でした。
特定の浮気相手の情報、また浮気を思わせるようなやり取りの情報の提示があり、
この時、私達は依頼者の目的が浮気調査だと思っていました。
調査の方向性としては、まず、奥さんがどこにいるのかを特定すること。
そして、行動調査から浮気の証拠を挙げることでした。
開始場所は奥さんの勤務先です。2人の娘がいるということから、定時には退社する
可能性が高かったからです。
また、在職中であることも確認出来ていました。
予想通り、定時に退社した奥さんを尾行していくと、アパートの1室に入っていきました。
状況から男性が住んでいるような形跡はなく、子供達がいる状況はありました。
自宅の特定、浮気の特定には調査を重ねる必要があったのですが、調査を経ていくうちに、
気になることが出てきたのです。
浮気をしている対象者や事実を知っている関係者が警戒を露わにすることはありますが、
奥さんと2人の娘はひどく怯えたように周辺を見渡し、アパートの1室に入っていくのです。
対象者の行動が明らかに逃げるような状況から、おかしいと判断し、判明している情報は
伏せて、依頼者に虚偽がないかを確認しました。
ただの浮気調査だと言い張っていましたが、最悪の状況も考慮されることから、
依頼者を問い詰めました。
結果、奥さんと娘2人にDVを行っていたことを認め、居場所を知りたかったと認めました。
もちろん、浮気に関する情報は自作自演だったことも分かりました。
このまま依頼者に調査報告をしていたら、無実の女性と子供達を危険な目に遭わせてしまう
ところでした。
当然ですが、調査は打ち切りになり、判明した情報も依頼者には教えることはありません。
私達の仕事は、悩みや問題を持った相談者を助けることです。
その為には、いくら相談者であっても必ずしも信用できるわけではないことを念頭に、
真実を見極める目を養っておかなければいけません。