浮気・不倫調査ブログ
浮気・不倫の捉え方 №2
私達探偵は、多くの浮気案件を扱う中で、様々な現場を目の当たりにしている。
もちろん、探偵の仕事には厳しい守秘義務があり、個々の浮気案件の状況に対して
ことさら感情的になることはない。
また、調査に必要な事項以外に余計な詮索をする必要性も意思もない。
しかし、それでも調査を通じて浮気の状況やそこに至る経緯、夫婦関係に原因があったのか、
それとも他に原因があったのか、といった背景まで垣間見ることも多い。
調査で扱う浮気の現実を見ていると、夫婦としての信頼関係や、人としての欲望と理性、
出会いや別れのタイミングといったことについて、考えさせられることが多いのも事実である。
そして、一口に浮気と言っても、それを取り巻く具体的な状況や人間関係、不倫に至る動機や
経緯もさまざまである。
これは、あくまで私個人の感覚であるが、道徳的、法律的、世間的にも浮気は許されないもの
ではあります。
しかし、一概に浮気をした当事者だけが非難されるべき、という単純な問題ではないとも
感じられるのです。
自分達の意思で正式に結婚し、夫婦となって家庭を持ったとは言え、やはり人間です。
夫婦関係が破綻することや、夫や妻の他の誰かと男女の関係を持ってしまう可能性は、
誰にでも起こりうることだと思います。
ただ一方で、浮気をされた側や子供がいることを考えると、やはり浮気は人を裏切り、
傷つける行為であるし、責任を放棄する行為であることもまた事実です。
そうしたことを考えると、私の場合、浮気自体は罪作りなものだが、単純に当事者だけを
責められないという「罪を憎んで人を憎まず」のような気持ちになることが多い。
とはいえ、私達探偵は調査によって事実を明らかにし、依頼者の要請に応えなければならない
仕事であるので、浮気そのものや当事者に対する個人的な価値観は取り払います。
あくまで依頼者の立場に立ち、その要望と期待に応え、結果を出さなければならない。
浮気というものに対して複雑な思いを抱くことはあれど、その姿勢だけはブレることがないよう、
日々の調査に臨んでいきたいと思う。