浮気・不倫調査ブログ
・不倫の執念
どんなに豊富な調査経験や、技術を磨いてきた我々調査員であっても、うまく結果が伴わない現場もある。
立地状況が悪く、不倫や浮気の証拠となる出入りの現場を納められなかった、事故等の思わぬ
アクシデントに邪魔をされた、悪天候等の自然災害に遭った等、思い描いたように運ばないのも調査である。
しかし、最も調査員泣かせともいうべき状況は人為的な物、対象者自身が尾行を撒く術を知っている、
周囲の人間と協力し捕まえようとする等の術を行使することである。
その一例として、「妻が好きな人が出来たと家出したきり帰ってこない。好きな人の可能性が高い男性の
職場は知っているが、自宅は知らない、携帯も置いて行っている為、妻には連絡がつかない」等の相談から、
不倫相手の可能性が高い男性の勤務先から行動調査、家出妻の所在調査を行うこととなった。
調査当日、男性勤務先は閑静な住宅地に位置しており、駅も近いことから人物の往来は多く、
屯っている人物もいることから調査員が紛れていても不自然ではない。
退勤時間から一時間後、勤務先から出てきた同男性の追跡を開始すると、周囲を、特に後方を頻繁に
確認しながら低速の足取りで、時には少し急ぎ足で目的地?となる場所へと足を運ぶ。
注意に注意をしながら、追跡を行うと、途中同男性は電話を掛けながら暗い路地を立ち止まり立ち止まり進んでいき、物陰に隠れる。
連携を取っていた調査員1名から連絡が入ると、同男性とは違う別な男性が2名付近を電話しながら徘徊しているとの連絡を受ける。
協力者の可能性が高いため、距離感や連携のタイミングをとりつつ追跡を行うと、同男性はアパートの一室へと入っていく状況であった。
時間を置いて同一室を確認すると、室内から男性と女性の声を確認したため、依頼者希望により朝まで続行することとなる。
しかし、運が良いのか、一室より出てきたのは同男性と調査対象者であった。
周囲に強い警戒を示しながら、ある程度進むと振り返る状況はまさに「だるまさんが転んだ」そのものだ。
近くのレンタルショップでDVDを数枚レンタルした調査対象者達は、店内では全くの中が良い感じで振舞ってはいたが、
アパートの一室に戻るまでは第2ラウンドの始まりであった。
翌日、調査対象者達が外出する状況を確認し、調査対象者の家出先と不倫男性居住先も判明することが出来た難易度の高い調査であった。